次世代AKへのRAS組込み&バッテリー収納加工
お客様からのご依頼でスタンダード電動ガンAK用RAS(※ランドアームズ製)を次世代AKに組み込みたい。というご依頼がありました。
スタンダードAK用のRASは各社から様々なタイプが販売されていますが、次世代AK用となると、全くと言っていい程見当たりません。
最初は「次世代AKの場合はハンドガード内にバッテリーを収納する必要があるからかな」と考えていましたが、実際に作業してみて、バッテリー収納以外にも色々な問題がある事が痛い程、分かりました(笑)
AK系のRASは大抵、アウターバレルにアダプターを被せて、そのアダプターに対してロアー側RASを取り付けますが、スタンダードAKと次世代AKとでは、アウターバレルの形状が全く違います。つまりそのままではアダプターがそもそも取付出来ません。
画像は加工が終わった組込後ですが、最終的にはアダプターを新規で製作して組込みんであります。本体側との干渉部分も多数ありますので、スタンダードAK用のRASを次世代AKに組み込むのは、かなり大変ですね。
レシーバー側との干渉以外にも、全長が長すぎてフロントサイトに当たってしまう為、アッパー側RASもレール長をカットして短くしました。
今回のRASは思いの他、内部スペースが大きくバッテリー収納が可能でした。ここで問題になるのが、バッテリー交換の際にアッパー側RASが外せない。という点です。本来であればイモネジを緩める事でアッパー側RASは2センチ程、前方へスライド、その後、上方向へパカッと取り外せるのですが、今回の場合はフロントサイトがギリギリまで接近しているので前方へスライドさせる事が出来ません。という事は、アッパー側RASが取り外せないのでおのずとバッテリー交換が出来なくなります…。
バッテリー交換の度にRASを全バラ、という事ではあまりにも実用性が低いので、アッパー側RASのツメ部分&ロアー側RASの溝部分をフライスで加工して、5mm前後の前進でツメのロックが解除出来るようにしました。溝部分のフライス加工が予想以上に大変で専用刃物を製作して溝加工を行いました。
フライス加工を行った事でイモネジを緩めてアッパー側RASを少し前進させるだけでパカッと取り外せます。当初はバッテリーが収納出来たとしても容量が少ないタイプしか入らないかな、と思っていましたが今回のRASに関しては「7.4V/2000mA」が無理無く収納出来ました。
市販されている全てのスタンダードAK用RASが次世代AKに組込可能なのかは、分かりませんが少なくとも今回のRAS(※ランドアームズ製)に限ってはこのような加工を行う事で組込&バッテリー収納が可能でした。次世代AKにRASを組み込みたい、という場合はお気軽にお問い合わせ下さい。
KEN