バッテリー配線修理
本日の作業はニッカドラージバッテリーの配線修理です。お客様からお預かりしている本体の中に収納されていたバッテリーですがかなり年数が経過しているらしく、配線の接触不良がありました。
本体に接続して撃っていると時々、急に動かなくなります。よくよく調べてみるとバッテリーの+配線が中で切れかかっているようで配線の曲がり具合を変えると動かなく(通電しなくなる)なります。バッテリー自体は非常にタフなニッカドバッテリーなので配線だけ交換すればまだまだ使えるハズ、という事で配線修理となりました。
早速、配線のハンダ付けを外して被服を開いたところ、外からだと全く分かりませんでしたが中の芯線は綺麗に切れています。この部分は丁度、バッテリーの両端にあるプラ製キャップに押されてL字に折れ曲がる部分なので、厳しいのかもしれません。という事はマイナス側も怪しいな、と思い同様に被服を開くと…、
「首の皮一枚」状態です(笑)
一般の方ですとなかなか見る機会が無いと思われるハンダ接続部です。量産品のストレートパックバッテリーは大抵、このようにスポット溶接された板に配線がハンダ付けされています。
バッテリー(セル)へのハンダ付けの際はホームセンター等で売られている一般的な電熱線タイプの「コテ」では熱量が小さい為、上手くハンダが流れません。そしてハンダが流れないからといって長時間コテを当てるとセルが熱でダメージを受けるのでくれぐれも通常品のコテでは作業しないようにして下さいね。
当店ではバッテリーへのハンダ付けの際はセラミックヒーター式(60W)のコテを使います。但し、そのままだとパワーがあり過ぎるのでコントローラーで若干出力を落として使っています。ハンダが流れにくい-側でも一瞬で「トロッ」っと流れてくれます。セルへのハンダ付けで最も重要なのはいかにコテを当てている時間を短くするか、ですのでなにはなくともセラミックヒーターのコテは必須です。
このクラスになると熱量もハンパじゃないのでコテ台もバズーカのようなゴツさです(笑)
どうせ交換するならば、と思い工具箱の中に余っていた1サイズ太いシリコンケーブルを使いました。内部の芯線も多く、しなやかですのでL字に折れ曲がっても安心です。
KEN