限定品 M655の修理作業 | Workshop Diary

限定品 M655の修理作業

2007年07月24日
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本日の作業は限定販売されていたM655の修理です。作動させてみたところ弾詰まりの様な感じです。

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懐かしの560モーターです。最近のモーター(EG-700、EG-1000)の様に薄くないのでグリップも一回り太いグリップですね。私も久々にお目にかかりました。

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とりあえず、バレル内の詰まったBB弾を取り出そうとしましたがなかなか出てきません。?と思いクリーニングロッドで押し出すと、なんと大量のウミガメの卵が産卵されました。(BB弾です・・)かなりの砂が付着していましたので、おそらくこの砂でBB弾が詰まり、メカBOX内の部品を破損したと思われます。バレル内も案の定、砂だらけでした。

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メカBOX内部も砂だらけです。特に給排気関係のパーツが凄い事になってました。これはピストンヘッド先端です。

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ピストンヘッド&シリンダーヘッドです。

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そしてシリンダー内部です。付着しているのはグリスではなくほとんど砂です。とにかく、砂・砂・砂の嵐です。イラクにでも行って来たのでしょうか・・?

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長期間の使用でチャンバーパッキンも変形していましたので新品に交換です。ホップをかけた状態で長期間放置するとこの様に形状が変形します。この状態だとホップがゼロにならないですね。チャンバーパッキンに関しては消耗品と考えて1年使用したら交換する位が理想です。

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全てのパーツを外して洗浄しました。見違える程綺麗になりました。当初、心配していたギア破損は今回は大丈夫でした。

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となると、破損部分はピストンの方ですね。洗浄後、良く見てみるとラックギアが欠けています。この様な破損パーツの確認も洗浄しないと発見出来ない事が多いので当店ではどのようなチューニング&修理でも全バラして洗浄します。

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ピストンアッセンブリーを新品に交換します。微妙に色味が違うのは日に焼けたからではもちろんありません。最近のピストンは真っ白ですが、当時のピストンはこの様な小麦色の肌(?)でした。個人的には昔のピストンの方が若干材質が硬く、現行のピストンの方が粘りがある様な気がします。

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毎度お馴染みの強化ビスセットです。メカBOX割れ防止と正確なシム調整に絶大な効果を発揮します。当店で作業する場合は全てのメカBOXにこの強化ビスセットを組み込みます。

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強化ビスセットは頭が六角ネジになるのでルックスも引き締まってカッコイイです。

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全てのパーツを組み込み最終チェックをして作業完了です。電動ガンは構造上、ピストンが後退している時はバレル先端から空気を吸気していますので、粉塵舞う様な場所で使用する機会が多い方は早めのオーバーホールをお勧めします。結果的にはその方が少ない出費で長く良い状態を保てますので経済的です。

KEN

Be-MAX japan