MP5修理 | Workshop Diary

MP5修理

2007年05月03日
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先日、お客様から修理依頼のあったMP5です。「弾が出なくなったので修理して欲しい」との事で入院となりました。店頭で作動させてみたところ、確かにギアは回転していますがスプリングをコッキングしている様子はありませんので恐らくピストン破損と思われます。それに銃口からはポロポロとBB弾がこぼれてきましたのでより一層、ピストンの可能性が高いです。(BB弾が銃口からこぼれてくるという事は、ノズルは正常にBB弾を給弾している事になります。ということはノズルを動かしているタペットプレートも正常に機能している⇒タペットを動かしているセクターギアも正常に回転している、という事で、ギア破損の可能性は低い)

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早速、メカBOXを開けてみたところやはりピストンが破損していました。一番後ろのラックギアがキレイに欠けていました。

そしてピストン以外にもなんと、メカBOXがパックリ割れています。ここまでいくとさすがに交換です。やはり純正のメカBOXを止めているタッピングビスは分解を繰り返すと締め付けトルクが得られなくなって、メカBOXを割ってしまう事が非常に多いです。当店では修理・カスタムを問わずに入院してきた銃に関しては無条件でメカBOX用の強化ビスセットに換装しているのもこのような破損を防止する為です。この強化ビスセットに変えるだけで割れる確率はかなり減少します。あとは個人カスタムで意外と多いのがスプリングの向きが逆になっている事です、この銃に関しても向きが逆でした。不等ピッチスプリングはピッチの狭い方をスプリングガイド側に、広い方をヘッド側にします。まあ、逆にしたからといってトラブルに直結する事はありませんがスプリングテンションを効率良く使うという意味ではこの方がベターですね。

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あとはタペットプレートがかなり磨耗してましたので、交換しました。新品(右)と比べると磨耗具合が良く分かると思います。ここが磨耗してくると、ノズルが後退している時間が短くなり給弾不良を引き起こします。また発射のタイミングも狂ってきますので初速の低下にもつながります。時々点検して磨耗していたら交換することをオススメします。

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「今後も長く使いたい」という事でギアを純正品から強化ギアに交換しました。その後、各部の調整/試射をして作業完了となりました。

KEN

Be-MAX japan