AK47 オーバーホール作業 | Workshop Diary

AK47 オーバーホール作業

2007年09月22日
a1.JPG

本日はAK47のオーバーホール作業です。「購入してから一度もメンテナンスした事が無い」との事でしたのでO/Hとなりました。

a2.JPG

分解後、ピストンを見てみるとラックギアが半分位、削れていました。このまま使っていたら恐らくピストン&ギア破損になっていたと思います。今回はギリギリセーフでO/Hだったのでギア破損は免れました。マルイ純正ギアの場合、ピストンのラックギアが破損(弾詰まり、ハイサイクルによるタイミングズレ等)した場合、結構な確率でセクター&スパーギアも破損します。社外品の各種強化ギアであれば余程の事が無い限り大丈夫ですが。純正ギアを何回も交換してたら強化ギアを組んだ方が安かった(泣)なんて事も多いです。壊れてもいない純正ギアをわざわざ強化ギアに交換するのは勿体無いので、タイミングとしては純正ギアが破損したら強化ギアを組む事をオススメします。結果的にはそちらの方が安上がりです。

a3.JPG

シリンダー内部です、シリンダーグリスは完全に消滅していました・・。O/H作業をすると大抵の場合、初速が2~3m/s程向上します。理由は沢山ありますがシリンダーグリスも重要な役割をしています。(ピストンの前進スピード向上や、グリスによるエアー漏れ防止等)

a4.JPG

チャンバーパッキンも変形していましたので交換します。HOPをかけたまま長期間保管するとこの様にへっこんだままになってしまいます。この状態はゴムも硬化していますので弾詰まりしやすくなり危険です。チャンバーパッキンに関しては消耗品と考え、1年に1回位交換した方が安心です。価格もそれほど高価なパーツではありませんので。

a5.JPG

今回の交換するピストン、軸受け、メカBOX強化ビスセットです。

a6.JPG

全てのパーツを洗浄後、グリスアップして組み上げます。今回は軸受けを交換しましたのでシム調整も再セッティングしてあります。O/H作業をすると初速が向上すると書きましたが、同時に発射サイクルも1~2発位向上する事が多いです。適切なシム調整による駆動効率UPと新しいシリンダーグリスによるピストンヘッドOリングの摩擦抵抗(主に吸気時)低減が理由かと思います。今回のAK47も初速が2m/s、発射サイクルも秒間1発向上しました。電動ガンの内部は様々なパーツが擦れながら磨り減りながら動いています。快適な状態でずっと使う為にも定期的なO/H作業をオススメしています。当店ではO/Hのみのご依頼も承っておりますのでご利用下さい。新品時の性能が復活しますよ!

KEN

Be-MAX japan