G&P製 M4RAS 手直し&カスタム | Workshop Diary

G&P製 M4RAS 手直し&カスタム

2008年12月26日
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本日の作業はG&P製電動ガン(M4・クレーンストック付)の手直し&カスタム作業です。オーナー様からは「他店で完成品として購入したが、すぐに壊れてしまった。その後、自分で修理してみたが何度直してもすぐにピストンが壊れてしまう」という事で当店に入院となりました。

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今回はメカBOXの内部パーツは既にバラバラの状態でのお持込でしたので、イマイチ状況把握が出来ません。通常、メカBOXは例え壊れていても組み込まれた状態でのお持込ですので、当店で分解した際に「何処のパーツがどの様な状態で壊れているのか」という事が把握しやすいのですが、今回はその工程がありません。「トラブルシューティング」的には壊れているそのままの状態を見れる方が原因の発見は早いです。とりあえず全てのパーツを洗浄後、点検作業に入ります。

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現時点で判明している点としては
①メカBOX配線(自作?)不良;使われているコードの品質・太さは問題ありませんが、黄色い熱収縮チューブが厚く、硬い為、グリップ内でモーターを圧迫してしまいます。(詳しくはSR-25URX手直し作業をご参照下さい)それ以外では-側モーター端子が折れていました。モーター端子が折れてしまい通電しなくなる、というのは非常に多いトラブルですね。電動ガンに使われているモーター端子ですが、基本的には何度も折り曲げて使う用には作られていません。グリップ穴に通す際に、ついつい折り曲げたモーター端子を真っ直ぐにしてしまいがちですが、3,4回曲げ直すと「ポロッ」と折れます。一度折り曲げたら、絶対に曲げ直さない事が大事です。厄介なのはモーター端子は熱収縮チューブで覆われていますので「ポロッ」と折れていても意外と気付かない事です。

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②ピストン破損;後ろから5枚目まで結構、派手に壊れています。明らかにどこかに原因がある壊れ方です。

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③スパーギア破損;歯の一枚が欠けていました。

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④ベベルギア破損;スパーギアと噛み合う歯の全てがキレイに無くなっています。

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⑤ピニオンギア異常磨耗;ピニオンギアの状態はパッと見ただけでは判断しずらいんですが、上面のフラットな部分を指で触ってみると判断しやすいです。磨耗が進んでくると、フラットな部分がケバ立ってきます。いくら調整してもギアノイズが「ギャンギャン」鳴る場合、ピニオンギアが原因だったりします。但し、ピニオンギアを交換してもすぐに同じような磨耗が発生する場合は他に原因がありますので根本的な原因を解決しなければなりません。

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本体付属のバッテリーを見た段階で今回の故障原因の80%は判明しました。このバッテリー「9.6V/2200mA」ですが、メカBOX内の使われていたパーツを見ると、このバッテリーには対応出来ません。内部パーツ的には8.4Vラージバッテリーまでの仕様です。「ピストンが何回も壊れてしまう」というのは使用バッテリーの電圧とメカBOX内の仕様が合っていない事が原因です。根本的なこの部分の問題を解決しなければ100回ピストンを交換しても100回壊れます(笑)実は海外製電動ガンの場合、今回の様なトラブルは非常に多いです。簡単に言うと「使用バッテリー(主に電圧)に対してメカBOX側が対応していない」というパターンです。完成品を購入する場合は必ずお店のスタッフに「この本体は9.6V使ってもダイジョ~ブ?」と質問する事を強くオススメします。もし「分からない」と言われたら、そのお店で購入するのは止めた方が良いかと…(笑)

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大まかな原因は判明しましたので付属の9.6V/2200mAバッテリーを使えるように、内部パーツを組み替えます。スパー&ベベルギア破損に関しては、おそらく度重なるピストンクラッシュで歯が耐え切れずに欠けたのだろうと思います。

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付属のメカBOX用の皿ビスですが、しっかりと締めても頭が少し出てしまいます。

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メカBOX側の皿穴加工の問題かな、と思いましたが当店の「メカBOX用強化ビスセット」だと問題無く収まりますので、皿ビス側の精度の問題のようです。う~ん、スッキリ!

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組上げ後、作動テストをすると恐ろしい程のギアノイズを発します(汗)メカBOXを分解して再度シム調整等を確認しましたが問題ありません。そうなると可能性としてはモーターピニオンギア&ベベルギアの噛み合い角度のズレが考えられます。とりあえず、メカBOX単体(ロアーフレームに入れずに)にグリップ&モーターを取り付けて作動させてみると、先程とは嘘のような静けさになりました。どうやらロアーフレームの寸法精度に問題がありそうです。具体的にはメカBOXをロアーフレームに入れてから、レシーバーピン、トリガーピンでメカBOX位置を決めてしまうと、グリップが入る角度&深さが本来の位置とは狂ってしまう、というのが原因です。この部分を解決しないとピストン同様にピニオンギアはまたすぐに異常磨耗してしまいます。試しにマーキングをしてみると一目瞭然です。上のラインはメカBOX単体にグリップ&モーターを取り付けた際の上面ラインです。この場合はギアノイズは非常に静かになります。下のラインはロアーフレームに入れた場合の上面ラインです。たったこれだけの差で天国と地獄に分かれます、電動ガンって怖いですね~(笑)という事で各部の寸法を補正したところ正常なレベルに修正出来ましたので作業完了となりました。

KEN

Be-MAX japan