ベアリング軸受けについて | Workshop Diary

ベアリング軸受けについて

2010年07月15日

本日は海外製電動ガンに標準で組み込まれているベアリング軸受けに関してのお話です。以前、工房ダイアリーの「G&P製SR-16URXカスタム作業」でもベアリング軸受け破損に触れましたが、今回は破損寸前の大変貴重(笑)なベアリング軸受けを入手しました。

お客様からのお持込でカスタム作業を行っていた海外製の電動ガンに組み込まれていたベアリング軸受けですが、メカBOXに組み込まれている状態でも錆びが確認出来ましたので「これは完全に交換だな~」と思い、メカBOXから取り外してみると予想以上にビッシリと錆びています…。使用環境的にはそれ程、錆が発生しやすい環境ではありませんので(というよりも、通常ではまず錆びないと思いますが)ここまで見事に錆びていると、なんだか違う意味で「あっぱれ!」という気分になりますね。
更に良く観察してみるとインナーレースとアウターレースだけが錆びていますので、使用している材料の品質の問題なのかな、と考えています。
試しに触診で回転させ点検してみると「ゴリッ、ゴリッ」という段付きのある回転感で「ベアリング軸受け」としては完全に終わっています。


触診で回転させ状態を判断する目安としては(あくまでも当店の独断と偏見と過去の経験からの判断方法ですが)
「ヌメヌメ~」;新品状態は生産ラインで充填されたグリス(比較的、高粘度)が充分に残っています。触診で回転させると一見、重い作動感ですが、実際に負荷が掛かった時の事を考えると、この状態がベストです。
「スルスル~」;内部のグリスがある程度減ってきて程良く、回転が軽くなってきた状態。電動ガンに於いてはまだまだ使えます。
「コリコリッ」;グリスもかなり減ってきて、内部のボールも傷んできている(もしくは異物の進入)ので、そろそろ交換。但し、場合によってはベアリングオイルの注油で復活出来る場合もあり。
「ゴリッゴリッ」;完全にグリスが切れてしまい、内部のボールもガタガタ。いつロックしてもおかしくない状態。完全に要交換。
というように判断しています。
ベアリング軸受けの場合、グリス切れ→ロック→破損→ギア全交換、という非常にやっかいな事態になりますので、当店ではお客様の予算が許すのであれば極力、交換をオススメしています。

5.JPG

今回は一例として某ス○―製の電動ガンを取り上げましたが、某○ター製に限らず海外製電動ガンに組み込まれているベアリング軸受けの品質は???な事が多いので要注意ですね。

KEN

Be-MAX japan