G&P製SR-16URXカスタム作業 | Workshop Diary

G&P製SR-16URXカスタム作業

2009年02月06日
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本日の作業はG&P製SR-16URXです。前回、「G&P製 M4RAS 手直し作業&カスタム」を掲載したところ、沢山の方から同様の作業依頼を頂いております。今回のオーナー様も同じような症状でとにかく「ギャンギャン」と凄まじいギアノイズ&発射後の「ビヨ~ン」というバネ鳴きが発生しています。

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まずは内部点検の為、メカBOXを分解します。当店では各種手直し作業&カスタム作業の際は、まずは内部点検を行い現状を把握した上でお見積もりを作成します。この際、予算別に2つ程のプランをご案内する様にしています。まずはパッと見で分かる不具合箇所としてはメインスプリングの全長不足&外径が太すぎる配線、という最近お馴染みの内容です。

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各部を細かく見ていくと、まずはピストンのギア部分は破損寸前です。写真だと分かりずらいんですが、金属歯以外は全て削れています。

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スパーギアの7mmベアリング軸受けが破損しています。7mmサイズのベアリング軸受けが破損する、という事は余程のストレスが掛かっていたか、もしくはベアリング自体の品質の問題かと思います。(ワタクシ個人の考えとしては後者かな~と思っています。理由は後ほど…)

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見事にバラバラになっていました。この時点で組み込まれていたギアは残念ながら再利用は出来ません。ベアリング軸受けが破損した場合、内部のボールが飛び散りそのボールをギアが噛み込んでしまいますし、そもそも軸部分が破損した場合、ギアシャフトは暴れ回りながら回転しますので歯面がガタガタになってしまいます。今回の7mmベアリング軸受け破損ですが、おそらくベアリング自体の品質の問題だろうと考えます。理由としては①破損しているものは、海外製が圧倒的に多い事②もし過度の負荷で壊れたのであれば、ベアリング軸受けにとって最も負担が大きいセクターギアの軸受けが先に破損するはず③組み込まれていたメインスプリングのテンションが明らかに弱い事=ベアリング軸受けの負担は少ない、等の理由からです。とりあえず今回は全てのベアリング軸受けを交換します。ベアリング軸受けは万一、破損した場合、ギア交換等で修理費が非常に高くつきます。保険の意味も兼ねて信頼できるモノに交換する事をお勧めします。

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配線が太すぎる為、トリガーピンを挿入する際に接触してしまい被覆が破けています。

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前回も登場した「9.6V/2200mA」バッテリーです。もちろん、今回もメカBOXの内部仕様はこのバッテリーには対応していません(泣)8.4Vラージバッテリーまでの仕様でした。

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オーナー様と作業内容の打ち合わせをした結果、「SUPER-1Jカスタム」を行う事になりましたのでこれらのパーツは交換となります。「SUPER-1Jカスタム」は、かなりの内部パーツ交換が含まれているお徳なセットメニューですので、海外製電動ガンの様に要交換パーツが多い場合には特にお勧めしています。

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「SUPER-1Jカスタム」後のメカBOXです。これで今後は「9.6V/2200mA」バッテリーが安心して使えるようになります。組上げ後、作動チェックをしてみると当初のギアノイズ、バネ鳴きとは別世界です(笑)初速も95m/s前後で安定しましたので作業完了となりました。

KEN

Be-MAX japan