MAGPUL製 PDR配線変更作業 | Workshop Diary

MAGPUL製 PDR配線変更作業

2013年09月03日

1.jpg本日の作業はここ最近、ジワリジワリと人気上昇中の「MAGPUL製PDR」です。発売当初は品薄でしたが、最近はだいぶ供給も安定してきたようで、当店へお持ち込み頂くお客様も増えています。「持った感じはP90と同じかな」と思っていましたが実際に持ってみるとP90とは比較にならない位、コンパクト&スリムです。しかもブルパップなので、全長が短くてもインナーバレル長はそれなりの長さが確保されているのも嬉しいポイントです。

2.JPGこのPDRですが、バッテリーはグリップ内へ収納します。本体同様にグリップもスリムな為、無理無く収納出来るのは「ET1」でいうと「800mAイエローライン」までかと思います。しかし、「800mAイエローライン」は容量が少なく、レッドラインと違い放電特性も穏やかなタイプなので、レスポンスが少々物足りないのがネックです。

3.JPGかなり強引な入れ方をすると「2000mAレッドライン」も収納出来ますが(このレベルが「収納出来る」と言えるのかは、少々疑問ですが)、あまりにも無理があり過ぎて、お勧め出来ません。バッテリー収納後はグリップエンド(蓋)を取り付ける必要がありますが、これだけ無理やり配線やコネクターが押し込まれているとグリップエンド取り付けの際に配線を傷付けたり、LIPOバッテリーの被覆を破いてしまうのは確実です。特にグリップエンドはグリップ内側に入り込む形状なので、想像以上にスペースを食います。ちなみに私にはこの状態でグリップエンドを強引に差し込む勇気はありませんでした(笑)

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6.JPG「800mAイエローライン」と「2000mAレッドライン」の性能差は、嫌という程、経験していますので、何としても「2000mAレッドライン」を使いたいな、という事で、当店で作業する際は配線(ハイレスポンスコード)の取り回しを変更してコネクターは、この位置に来るように製作します。コネクターを本体内部で接続する事で、「2000mAレッドライン」が無理無く収納出来ます。

7.JPGコネクターの位置が本体内部に変更されるので、バッテリーを挿入する際の向きも純正とは逆になります。こうする事でバッテリーの下側に余った配線やコネクターを押し込む必要が無くなりますので、グリップエンドの取り付けも無理無く行えます。これだけスッキリしていれば、いくら勇気の無い私でもグリップエンドを差し込めます(笑)

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10.JPGちなみに、コンパクトなPDRですが、意外とレシーバー内部(特にアウターバレル周辺)にはデッドスペースがありますので今回のようなコネクター位置の変更やFET回路の設置も問題無く行えます。

11.JPGコネクターの位置が変更された為、バッテリー交換の際にはアッパーレシーバーを開く必要がありますがPDRの場合、この作業は非常に簡単です。
手順は
・バットプレートをむしり取る(笑)(硬質ゴムの弾性で、はまっているだけなので、文字通りむしり取るだけです)
・2本のレシーバーピンを引く抜く
以上です。
上記作業だけでレシーバー前方のヒンジ部を支点にアッパーがパカっと開きますので、慣れれば1~2分で完了します。PDRをお持ちで「2000mAが入りそうで入らないんだよな~」とお悩みの方はお気軽にお問い合わせ下さい。
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KEN

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