SG1用 削り出しトリガー製作 | Workshop Diary

SG1用 削り出しトリガー製作

2012年12月09日

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1.JPG本日の作業はSG1用の削り出しトリガー製作です。SG1本体は3年程前に当店で作業させて頂いた物ですがこの度、お客様から「SG1にPSG1スタイルのトリガーを付けたい」というご依頼を頂きました。SG1はVer2メカBOX、PSG1はVer4メカBOX、という事でトリガーの軸の位置が違う為、互換性は全くありません。(そもそもスイッチの接点形状が違うので例え、軸の位置が合っていても移植はかなり難しいと思いますが…)
色々と検証した結果、「ワンオフで作るしかない」という結論に至り、ステンレス削り出しのトリガー&アルミ削り出しのトリガーシュー、というバブリーなアイテムが完成しました。
純正トリガーは亜鉛ダイキャスト(金型)ですので、そもそも削り出しで形状を再現出来るのか(特に軸周辺)、という不安はありましたが刃物を当てる角度や工程を工夫する事で解決しました。今回、作業を依頼した加工屋さんは「削り出し加工専門」で、ウン千万もするマシニングセンターが20台以上ありますが旋盤は一切無い、という非常に男気溢れるストイックな加工屋さんです。
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3.JPG今回のトリガーは単純に「出来上がっているパーツ」の寸法をトレースすればOK、という訳ではなく、メカBOX内部に入り込む軸周辺はSG1の寸法、露出するトリガー部分はPSG1の寸法になりますので、お互いの形状を破綻無く合成する必要がありましたので、このあたりの作業が一番大変でした。トリガーシューもアルミ削り出しで製作しましたが、トリガー本体同様に「型モノ」で作られている物を削り出しで製作するのは色々と苦労しますね(泣)お客様と相談した結果、今回は着色はせずに、あえてそのままで組み込みましたがステンレスとアルミの色味の違いが出ていて「これはこれでアリかな」と思います。

4.JPGお客様のご依頼があり、作業させて頂きましたが考えてみるとSG1用のPSG1スタイルのグリップは販売されていますが、トリガーって聞いた事がありません。ひょっとすると意外に需要があるパーツかも知れませんね。(ちなみに電動ガン2丁分程のお値段ですが…)
当店ではこのようなワンオフパーツの製作を承っておりますので「こんなパーツが欲しいんだけど、売ってないんだよなー」という場合はお気軽にご相談下さい。

KEN

Be-MAX japan