TOP M4EBBカートキャッチャー製作 | Workshop Diary

TOP M4EBBカートキャッチャー製作

2013年04月24日

1.JPG今回の作業はTOP製M4EBB用のカートキャッチャー製作です。お客様から内部カスタム作業と同時に「カートキャチャーが欲しい」というご依頼を頂きました。市場で流通している物も調べたのですが、どれも汎用品の為、デザインがイケてなかったり(取り付け方法含めて)、ショットガン用の為、サイズが合わなかったりしましたので専用設計で製作する事になりました。メインとなる本体部分はカイデックス板を使いBOX状に製作、ポーチ部分はナイロン生地で製作してあります。専用設計の利点は「汎用性を考慮しないかわりに、より一層性能を突き詰める事が出来る」ところですので、機能や取り付け方法を含めTOP製M4EBB用に特化してあります。

2.JPGライブカート式なので、ジャムは少なからず発生しますし、その際のリカバリーも含めてEBBシリーズの醍醐味かと思います。通常のカートキャッチャーですと、エジェクションポート周辺は見えなくなりますし、ジャムったカートを取り出す際も毎回カートキャッチャーを外す必要があります。まずはこの点を改善する為に一面のみをPET樹脂で製作しました。こうする事でエジェクションポートが見えるようになりますのでジャムを起こした際の把握も容易になります。またこの部分はスライド式になっておりジャムったカートを指で取り出す事も可能です。
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4.JPGエジェクトされたカートがカイデックス板に当たると「カチャカチャ」と音がするので、裏面にフェルトを貼ってあります。

5.JPGポーチ部分はジッパー式なので溜まったカートの取り出しも簡単です。

6.JPG今回、一番悩んだ点が大きさです。お客様からは「150発位入るポーチが欲しい」というご依頼でしたが、150発入る大きさにすると結構な大きさになり、見た目も美しくありません。「状況に応じてポーチの大きさを可変出来れば便利じゃん!」という事でポーチ部分を別パーツで作りジッパーで連結式にしました。こうする事でシステマチックに構築可能な「トランスフォームカートキャッチャー」が完成しました(笑)

7.JPG最もコンパクトなSサイズです。

8.JPG中間のMサイズです。

9.JPG大きめのLサイズです。ポーチ部分を付け足す事で大きさ(長さ)は無限大に拡大可能ですが、どんどんと細長くなってしまい見た目が悪くなります。この位の大きさがあれば余程の状況で無い限り、事足りると思います。

10.JPG専用設計という事で、取り付け方法も極力スマートに完結出来るように作りました。汎用品の場合「ヒモで縛ってくくり付ける」、「ベロクロでくくり付ける」といった方法になりがちですが今回はTOP製M4EBB専用設計ですので、フロントピボットピンとダストカバービンを利用して取り付ける構造にしてあります。色々な取り付け方を考えたのですが、この方法が余計な出っ張りも無く、強度も確保出来、見た目もスマートかなと。完全にゼロからの設計&オールハンドメイドだったので時間が掛かりましたが、「痒いところに手が届く」カートキャッチャーが作れたかなと思います。
11.JPG

KEN

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