VFC製PDW リポバッテリー加工
本日の作業はVFC製PDWへのリポバッテリー収納加工です。
PDW(パーソナル・ディフェンス・ウエポン)というだけあり、軽量・コンパクトでありながらも充分な実射性能も両立している点は実銃同様です。
当店でもFMCシリーズのライナップとして製作/販売しておりましたが、形状やサイズ等の面で電動ガン用に特化したLIPOバッテリーの登場によりPDWのようなコンパクトサイズの本体にも収納出来るようになりました。※この加工はコンプリート本体ご注文時に指定して頂ければ追加料金¥3.500にて承っております。
当店ではPDWへ収納する場合はET-1製7.4V/800mA(最近、800mAは廃盤になり700mAへ変更になったようです)を推奨しております。バッテリーメーカー各社より同じようなサイズのバッテリーも販売されていますが外寸は全て微妙に違いますので今回のPDWのような、収納スペースにそれ程余裕が無い機種は要注意です。パッ見た感じで同じ大きさでも実際にはビミョ~に干渉して収納出来ない、なんて事もあり得ます。
まずはアウターバレルを引き抜きます。PDWの場合、ハンドガードレール下のネジ1本で簡単にアウターバレルだけが引き抜けます。この工程はバッテリー交換の際にも行いますので、この簡単さは非常に有り難いです。
アウターバレルの上面をフラットに削ります。収納スペース的にはこの加工を行わなくても収納可能ですが、VFC製PDWのアウターバレルは実銃同様に手間の掛かるティンプル加工が施されています。このティンプル加工のエッジの部分でLIPOバッテリーを傷付けてしまいますので当店ではこのような加工を行っています。
ハンドガード内へLIPOバッテリーを収納する場合、配線も変更します。
通常、当店のFMCシリーズには高い通電性のテフロンメッキコードを採用していますが、PDWへLIPOバッテリーを収納する場合に限りハンドガード内だけは柔軟性のあるシリコンコードを採用しています。バッテリーの収納スペースが比較的狭いので(というよりも本来、入らない部分へバッテリーを入れている訳ですから当然と言えば当然ですね)配線にも柔軟性が要求されます。
以上の工程を行う事で7.4V/800mAバッテリーが全く違和感なく収納出来ます。収納時のポイントとして、コネクターの位置が最も重要なポイントです。ずばり、コネクターはこの位置(左斜め下)以外では収納出来ません。この位置以外で無理やり入れようとすると必ず被覆を傷付けてしまいますのでここは重要です。LIPOのショートはコワイですよ~(笑)
裏技としてはイーグル製の「ミニ2P」コネクターを使う手もあります。
皆さんお馴染みの「2Pコネクター」(※ディーンズTYPE)の小型版です。かなり小さいので性能的に心配になりますが通常サイズと同様に板バネによる圧着&充分な接触面積がありますのでむしろミニコネクターよりも数段上の通電性能の持ち主です。但し、本家の「ディーンズ製」と違い樹脂部分の耐熱性が若干低いのでハンダ付けの際は短時間で手際良く作業しないと樹脂部分が溶けてきます(笑)コツとしてはある程度のワット数(60W位)のコテを使い一瞬で作業を終わらせる事です。安いコテを使うといつまで経ってもハンダが乗らず、樹脂部分が先に溶けてきますので…。無事(?)に取り付けさえ出来れば純正のミニコネクターよりもかなり小さいので収納する際のコネクターの位置に手こずる手間もだいぶ軽減されます。
KEN